パートナーがEDになった時の対処/まずはED治療薬を

パートナーがEDになってしまった場合、まずは「PDE5阻害薬」、いわゆる「バイアグラ」などを勧めてあげて下さい。
男性はちょっとしたことでもEDになることがあります。これは仕方のないことなのです。
80%以上の人がPDE5阻害薬でEDを解消できますし、それ以外の方法もあります。

EDの治療の基本

EDは心因性のものも身体の不調によるものもあります。明らかな病気がもとになっている場合もありますし、性交渉に上手くいかなかったことがトラウマになってEDになることもあるわけです。

どちらにせよ、パートナーを責めないであげて下さい。無理なものは無理なのです。

幸いEDには「PDE5阻害薬」という優れた薬があります。「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」といった薬です。
これらを服用することで80%以上のEDの方が症状が改善すると言われています。
元になる病気のない健康な男性であれば改善率は更に高くなります。

もしPDE5阻害薬で効果がなかったら「ICI治療」と言って陰茎に注射をする方法もあります。
ED治療薬で改善しなかった人の内8~9割以上に効果があります。

使える手は使っていきましょう。

PDE5阻害薬がなぜEDに効果があるのか

性的刺激を受けるとNO(一酸化炭素)が放出されます。それによりcGMPという血管を拡張させる物質が産生され、海綿体に血液が流れ込みます。これを解消する(ブレーキに当たる)物質がPDE5です。

PDE5とは本来勃起を適切に抑制する働きをする因子ですが、PDE5阻害薬はこれを阻害することによって勃起を成立させます。

PDE5阻害薬の作用による勃起は性的興奮があることが前提で、性的刺激(視覚でも触覚でも)を受けていないのにPDE5阻害薬のために勃起するということはありません。
PDE5阻害薬が効いている間は勃起が強制的に続くということではないので安心してください。

依存や耐性が付くということはありません。
麻薬や向精神薬のように感情に影響を与える薬ではないので、薬がなければ我慢できない、もっとPDE5阻害薬が欲しい、という状態になることはありません。
連用していると効きが悪くなってくるという「耐性」の問題も発生しません。

PDE5阻害薬は精力剤ではありません。性欲を高めるなどといった作用は一切ありません。
ですのでEDでない人が服用しても意味はありません。害もありませんがお金の無駄になるだけです。

EDの原因

医学的にEDは「器質性ED」と「機能性ED」に分けられます。

器質性ED

器質性EDとは血管や神経・加齢など、何らかの物理的な原因によって起こるEDのことを言います。これには生活習慣病も含まれ、糖尿病・高血圧・脂質異常症などがそれにあたります。

「糖尿病」は血管や神経に問題を起こすため、EDの原因として多く認められる病気です。この場合でもPDE5阻害薬は効果がありますが、まず原因となっている糖尿病を治療することが第一です。

「高血圧」「脂質異常症」は動脈硬化、つまり血管の異常につながります。この場合もPDE5阻害薬は効果がありますが、糖尿病の場合と同じく根本治療が必要です。

糖尿病も含め、生活習慣病はたいていの場合「肥満」が原因になっていますので、適正体重に近づくよう食事制限などが必要です。

「加齢」もEDにつながりますが、身体さえ健康であれば80歳を超えてもPDE5阻害薬は効果がありますので、高齢でもあきらめる必要はありません。

他に、病気やケガなど何らかの原因で神経系に障害が起こっている場合もEDになる場合があります。その他、前立腺肥大、ホルモンの異常、脊椎や椎間板の病気・性器奇形などで性行為が行えない場合があります。このような場合はまず根本原因を治療することが優先されます。

機能性ED

特に身体に問題がないのにEDになっているケースを「機能性ED」あるいは「心因性ED」と呼びます。

うつ病や統合失調症などの精神疾患や、パートナーとの不和、性交渉の失敗体験、過度の緊張など心の病気や問題でEDになることが機能性EDです。

これらの機能性EDの治療にもPDE5阻害薬がまず使われます。

うつ病などの精神疾患にはそのための治療薬が使われますが、その治療薬による副作用でEDや性欲減退を起こすこともありますので注意が必要です。

PDE5阻害薬は3種類

PDE5阻害薬はジェネリックを除くと3種類になります。「シルデナフィル(バイアグラ)」「バルデナフィル(レビトラ)」「タダラフィル(シアリス)」の3つです。カッコ内が商品名です。

これらの薬は作用機序は同じなのですが、持続時間など異なる点もあります。どれか一つを試してみても効果が不十分、あるいは効果がないという場合は別の薬に変えてみると上手くいくこともあり得ますので、一つが効かなくてもあきらめないでください。

共通の注意点として、狭心症や心筋梗塞などでニトログリセリンや亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなどを服用している方はPDE5阻害薬は使用できません。また、コントロール不良の不整脈、重度の肝機能障害、網膜色素変性症などの方も使用禁忌です。

また、血圧が低すぎる(低血圧)、あるいは高すぎる(高血圧)の場合も基本的に使用できません。具体的には、低血圧は最高血圧90未満・最低血圧50未満、高血圧は最高血圧170以上・最低血圧100以上の場合です。

その他にも注意点がありますので、処方してもらう際は飲んでいる薬や健康状態を医師に伝え、使えるかどうかを判断してもらって下さい。

シルデナフィル(バイアグラ)

PDE5阻害薬の内、知名度の点でナンバーワンの薬がシルデナフィル(バイアグラ)です。

錠剤の種類

「25㎎錠」と「50㎎錠」があります。100㎎錠というのも存在しますが、これは非正規品になりますので注意してください。単純に量が多ければいいというものではありませんので、医師との相談の上決められた量を服用してください。

服用の仕方と食事

バイアグラの効果は服用後40分~1時間くらいから始まり、効果が最大になるのは1.5時間前後です。効果は約5時間続きます。

バイアグラは「空腹時」に飲むことになります。食事を摂って消化されていない状態で飲むと吸収が悪くなり、十分な効果を発揮できません。

食事の30分前か、食後2時間以上経ってから服用するようにしてください。脂質の多い食事を摂った場合は消化に6時間以上かかることがありますので、その場合は食前に飲むか食後に十分な時間を取った後で服用してください。

服用間隔は、バイアグラもレビトラもシアリスも一律24時間以上となっています。24時間開ければ毎日服用しても問題はありません。

作用時間

作用時間は5時間とやや短めです。作用時間に不満がある方は長時間持続型の「シアリス」を検討してみて下さい。シアリスは10㎎錠で20~24時間、20㎎錠で30~36時間効果が持続します。

バルデナフィル(レビトラ)

錠剤の種類

レビトラには「10㎎錠」と「20㎎錠」があります。バイアグラ同様量が多ければ強く効くというわけではありません。風邪薬を2倍飲んでも意味がないのと同じです。

服用の仕方と食事

レビトラには「即効性」があります。これはPDE5阻害薬の中でも最も早いもので、空腹時に飲むと20分で効果が現れます。

食事についてはバイアグラほど影響は受けないのですが、やはり空腹時に服用するのが理想的です。

具体的には700lcal程度の食事なら問題ないとされていますが、脂質が総カロリー中30%以下であることが条件になります。

作用時間

レビトラは服用後20分で効果が現れ、持続時間は5~10時間です。服用間隔は他のPDE5阻害薬と同様24時間以上開ける必要があります。毎日服用しても問題ありません。

タダラフィル(シアリス)

錠剤の種類

「5㎎錠」「10㎎錠」「20㎎錠」の3種類があります。通常10㎎から始めます。これで効果が不十分で、特に他の問題が起こらなかった場合20㎎に増量します。腎障害がある人は5㎎錠から始めます。

服用の仕方と食事

服用後1時間で作用が現れ、3時間でピークになります。

食事の影響は最も低く、基本的に食後に飲んでもかまわないことになっています。この点はシアリスの優れた特徴です。

作用時間

シアリスの作用時間はPDE5阻害薬の中で最長です。10㎎錠で20~24時間、20㎎錠では30~36時間効果が続きます。

もちろん性的刺激がない場合勃起はしませんので、36時間勃起状態が続くというわけではありません。

また、作用時間は長いですが、服用後24時間経過すれば再度服用しても問題ありません。

どのPDE5阻害薬を選べばよいか

知名度の点では「バイアグラ」、即効性なら「レビトラ」、持続時間なら「シアリス」が優位になります。

どれを選んでもいいのですが、現在一番人気のあるのは「シアリス」だと言われています。非常に長時間作用が続くのが大きなメリットと捉えられているようです。

加えて、食事の制限を受けない点でも優れています。

また、バイアグラ・レビトラでは「顔のほてり」「頭痛」「鼻詰まり」という副作用が現れることがありますが、シアリスでは起きにくいとされています。

迷ったらシアリス、というのも一つの考え方かもしれません。

PDE5阻害薬の値段

PDE5阻害薬の値段は1錠あたり1,000円~1,500円程度です。これに初診料などがかかる場合があります。

ネットの個人輸入代行でならかなり安く手に入りますが、かなりな率で偽物や成分の違った商品が出回っているので、ここではお勧めしません。

PDE5阻害薬は病院やクリニックで正規に処方してもらいましょう。

PDE5阻害薬が効かなかった場合は「注射」という方法も

PDE5阻害薬はEDの人の80%以上の人に効果がありますが、それでも効かなかった場合「ICI治療」という方法があります。

ICI治療とは男性器に直接注射して強制的に勃起させるものです。PDE5阻害薬が効かなかった人の80~90%以上に効果があると言われています。

まず“痛くないのか”をいう点が心配だろうと思いますが、髪の毛程の細い針を使うので、痛みはほとんどありません。最初は医師に打ってもらって、次からは自分で打つことになります。

注射後15分ほどしたら、性的刺激の有無に関わらず勃起します。持続時間は90分~120分ほどです。

稀ではありますが(500人に1人ほど)、勃起が治まらない「持続性勃起症」という副作用が起こる可能性があります。注射後4時間以上勃起状態が続くというものです。この場合夜間であっても病院へ行ってください。中和する薬剤など適切な対処を行ってもらえます。

ICI治療の最大の問題点は「値段」です。1回分で5,000円から10,000円ほどかかります。PDE5阻害薬が1,500円~2,000円であることを考えるとかなり高めな値段です。

しかし、PDE5阻害薬が効かない人には非常に有効な手段であることに変わりはありません。

亜鉛不足に注意!

「亜鉛」は「鉄」に次いで人体に多く含まれるミネラルです。免疫や味覚、精子の形成などに不可欠であるにもかかわらず、日本人のほとんどの人が亜鉛不足だと言われています。亜鉛が足りなくなると性欲が減退することがあります。

男性の推奨摂取量は10.0㎎ですが摂取平均は8㎎と足りていません。上限量は30㎎~40㎎です。上限量を超えない範囲でサプリメントなどを上手に使い、亜鉛不足にならないことも性生活には不可欠です。

まとめ

ED対策にはPDE5阻害薬が非常に有効です。バイアグラ・レビトラ・シアリスの他にバイアグラのジェネリックも発売されています。EDで第一選択肢となるのがPDE5阻害薬なのです。

PDE5阻害薬では、依存や耐性の問題はその作用機序からして起こり得ません。また性的刺激がなければ勃起はしないので、ずっと勃起し続けるようなものではありません。

非常に有効な薬なのですが、PDE5阻害薬は「精力剤」でも「催淫剤」でもありません。性欲を増強したり、性感を高めるものではないことに注意してください。そもそもそのような薬は合法のものでは存在しません。PDE5阻害薬はあくまでEDの治療薬なのです。

EDの人の80%以上に効果のある方法ですが、それでも効果がない場合はICI治療という選択肢もあります。これはPDE5阻害薬が効かなかった人の中でも80~90%以上の人に効果があります。

パートナーや自身がEDで悩んでいて、まだ何も試していない方はまず「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」のどれかを試すところから始められてはいかがでしょうか。

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