「ヤーズフレックスを120日間飲み続けられない」の意味

月経困難症に使われる超低用量ピル「ヤーズフレックス」は「最長」120日間飲み続けられるとされています。
なぜ「最長」という断り書きがあるのでしょうか?
120日間飲み続けられないトラブルがあるのでしょうか?
今回はヤーズフレックスについて記します。

ヤーズフレックスとは

ヤーズフレックスはLEPというピルのことをいいます。

ヤーズフレックスは生理が著しく辛い「月経困難症」の治療のための「ピル」です。
ピルには2種類あり、避妊目的に使うものを「OC」、月経困難症に使うものを「LEP」と言います。
しかしどちらにも避妊作用と月経困難症軽減作用はあります。ヤーズフレックスはLEPに当たります。

ヤーズフレックスは超低用量ピル

現在継続して使用するピルとしては「低用量」と「超低用量」があります。
ピルは「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の合剤ですが、その内エストロゲンが50㎍より少ないものを低用量ピル、30㎍より少ないものを超低用量ピルと言います。

ヤーズフレックスのエストロゲン量は20㎍ですので超低用量ピルになります。

避妊効果はあるか

避妊効果はあります。厳密に考えた場合低用量ピルよりわずかながら避妊成功率が落ちると結論付けられることもあるかもしれませんが、実際は低用量ピルと同じ程度の避妊効果を持っていると考えていいでしょう。

副作用はある?

飲み始めの1~3ヶ月に「不正出血」「乳房の痛み」「吐き気」「むくみ」などが起こることがありますが、飲み続けているうちにこういった副作用は消失することがほとんどです。

最も重篤な副作用として「血栓症」を起こす可能性があります。これは血管の中で血が固まってしまい、血管を詰まらせるトラブルです。
死亡例もあります。これはあらゆるピルに共通の問題です。

ですが血栓症を起こす確率は極めて低く、さらに死亡にまで至るケースは極々稀です。
ただし、喫煙は血栓症のリスクを飛躍的に高めるため、基本的にピルを飲む人はタバコを吸ってはいけません。

他に心配になること

「不妊症」になるのではという不安を持っている方もいらっしゃるピルですが、その心配はありません。むしろ卵巣や子宮を休ませることができるため将来理想的な妊娠が可能になります。

「太る」というのも原則的にはありません。飲み始めに多少のむくみが生じる場合があることと、ピルの服用で体調がよくなることで食欲が増し、結果的に太るということは考えられなくもないですが、ピル自体に太るという副作用はありません。

「がん」については全体的にがんのリスクを下げる方向に作用します。わずかながら乳がんの発症率が高まる可能性がありますが、乳がんはもともと女性の罹るがんの「第1位」で、がんでの死亡数の「第5位」ですので、ピルの服用の有無に関わらずマンモグラフィーなどの乳がん検診を確実に受けておくことで対処すべきでしょう。

ヤーズフレックスを120日間続けられないケースとは

結論から言ってしまうとヤーズフレックスを120日間続けられないケースとは「破綻出血」を起こしてしまう場合です。
順を追って説明します。

通常のピルの飲み方は28日周期

ほとんどのピルは、 日間飲み続けて7日間休む、その7日間の内に消退出血(生理)が来るというものです。最後の7日間を成分の入っていないプラセボ(偽薬)を飲むタイプもありますが、これは飲み忘れを防止するための措置で、7日間休んで生理を来させることに変わりはありません。

ヤーズフレックスは最長120日まで飲める 

ヤーズフレックスは特殊な飲み方をするピルです。最大で120日間飲み続けることができます。理想的にいった場合120日の間生理がなくなるわけです。これは極めて大きなメリットです。

ではなぜ「最大で」なのでしょうか?

途中で「破綻出血」が起こることがある

ヤーズフレックスを120日間飲み続けることができないケースとは「破綻出血」を起こした場合です。

ヤーズフレックスは最初の24日間は出血があっても服用を続けますが、それ以降は3日以上続く出血があった時は服用を一旦やめて4日間休むことになっています。実際120日間続けられる人は少ないようです。

破綻出血とは、子宮内膜が厚く成長してきて、支えきれなくなった部分だけが崩壊して経血になって流れ出るというものです。
通常の消退出血(生理)のように完全にリセットされるのではなく、部分的に子宮内膜が崩れるため、不定期に出血したりだらだらと少量の出血が続いたりします。

ピルは子宮内膜を厚く成長させないようにもする薬ですが、完全に内膜成長が起こらないというわけではありません。そこで破綻出血の問題が発生することがあるのです。

破綻出血が起きたらどうするか

破綻出血が起きたら、一度ヤーズフレックスを中断し、4日間の休薬期間を取ります。
120日間が無事経過した時も4日休みます。

まとめ/それでもヤーズフレックスを飲むメリットはある

たとえ120日間達成できなくても、かなりな期間生理なしで過ごせるのは魅力的です。できるだけ生理の回数を減らしたいという方はヤーズフレックスを試してみる価値は十分あります。

ただ、いつ来るか分からない破綻出血より、予測できる消退出血(生理)の方がいいという方は28日周期のOCあるいはLEPを使って下さい。

 

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